本日甚だ機嫌よし

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M-1グランプリ2017 準決勝出場者及び敗退者への感想

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www.m-1gp.com

 

 これまでテレビやネットで見た漫才やバラエティでの印象などで、期待したいコンビや大会の展望などを語っていきたいです。ちなみに今年のネタは一切見てません。情報も全然知りません。

 初見の感想としては「なんか順当な感じがするな。和牛とスーマラ安定。若いのはミキと霜降り明星が中心になってくるのかな。ランジャタイが来たらヤバイ」くらいですかね。あと「ウエストランド落ちた~!」

 ここでは知っているコンビを中心に紹介がてら語っていきたいと思ってます。知らないコンビも楽しみだ。

 

以下公式サイトから準決勝進出者一覧

No.37     かまいたち
No.74     相席スタート
No.452   ランジャタイ
No.776   ゆにばーす
No.1346 さや香
No.1353 からし蓮根
No.1578 笑撃戦隊
No.1826 ミキ
No.2306 三四郎
No.2369 Aマッソ
No.2400 見取り図
No.2467 和牛
No.2468 ニューヨーク
No.2471 ハライチ
No.2760 囲碁将棋
No.2830 大自然
No.3637 天竺鼠
No.3642 カミナリ

 以上29組にワイルドカードの1組を足した合計30組の中からファイナリスト9組(今年から1組増えました、以前は8組)が選ばれ12/3の生放送でネタを披露するわけです。

 さらには落選した組の中から1組、当日お昼のネタ披露で1番視聴者投票を得られれば敗者復活という形で救済の道が残されています。サンドウィッチマントレンディエンジェルなどが敗者復活から栄冠を勝ち取りました。

 ワイルドカードの1組が全くわからないので置いておいて、29組の中から決勝に進む9組を予想したいと思います。予想というか希望ですが。

 

 まず最初は去年の最終決勝で銀シャリに惜しくも敗れた「和牛」と「スーパーマラドーナ」ですね。安定の面白さでスーパーマラドーナは2015、2016とファイナルに残り、和牛も敗者復活を含めると2015、2016と出場、段々とネタの完成度が上がっている印象です。2016の最終決勝は優勝した銀シャリも含め三者三様に大爆笑をかっさらい松本人志に「今までにないくらいの僅差だった」と言わしめました。

 ぼく個人としては和牛が優勝するのかなと思いましたねえ。敗者復活、ファイナル、最終決勝と段々ボルテージが上がっていったような感じがして、見ていてとても興奮させられました。大会通して1番面白かったネタが銀シャリの1本目「ドレミの歌」のネタだったので不満もありませんでしたがね。


和牛 2016年M 1敗者復活から予選、決勝までの3本をお楽しみください!

 

 去年はとにかく嫌味なボケをしまくる水田がマイルドになって嫌いになれないようなキャラ付けを上手くできたのがより笑いに繋がって良かったです。ほんとに優勝を狙ってるコンビの修正だなあと。そしてツッコミの川西の女役はハマりすぎてて惚れそうになる(オードリー若林談)。今年もカップルネタが見たいですね。

 

 スーパーマラドーナはオーソドックスなしゃべくり漫才コント漫才もこなしますが、ツッコミの武智がボケの田中のネタ空間に入らず、俯瞰で説明ツッコミするタイプのネタがとくに面白くて好きです。2016の「エレベータ」のネタも良かったですが、2015の「女性の部屋に招かれる」ネタが1番印象に残ってます。パンツずっとかぶってんの。ほかのコンビの出来が悪ければ持っていくだろうなという安定感を感じます。田中が飛ばなければ。


スーパーマラドーナ 2015年M1 落ち武者

 

 話題性という意味で上がってきてほしいのは「かまいたち」ですね。キングオブコント優勝してバリバリ売り出し中。キングオブコントM-1の二冠は今までいません。昔からコントが面白く、とくに面白いのは漫才でも受け継がれるボケの山内のサイコパスキャラ。あらびき団でやってた「ホームルーム」コントはお笑い史に残したい名作。割れたガラス舐めるところが最高です。


かまいたち『ホームルーム』

 

 続いて予想するのは「ミキ」。兄弟で漫才をやっていて、人気者の弟・亜生と千鳥大悟の乳首を吸ってボコボコされた兄・昂生の兄弟ならではの息の合った掛け合いは勢いを感じます。去年の敗者復活では和牛についで2位の成績で惜しくも敗れました。喋くり漫才中心という意味でも、勝ち抜けした銀シャリを埋める形で中心になっていくんじゃないでしょうか。今年取れなくてもまだまだチャンスがありそうなタイプですね。ENGEIで披露した「カレー」のネタがメガネがツッコミでズレるというハプニングにも見舞われ、ものすごくハネた。


ミキのお兄ちゃん漫才中にメガネがズレる

 

 どういうネタで来るのかわかりませんが「ジャルジャル」も注目してます。残ってほしいですね。不器用なところがあり色々批判にさらされることもありますが、俺たちはネタしかないんだ感が伝わってもうね…。切実に2015は優勝してほしかったです。「雷坊主の添い寝節」が頭から離れません。ネタの突飛さが面白くて好きなんですが、やっぱり強引に笑わせるお笑い腕力とも言える喋りや掛け合いが強くないのは厳しい。M-1決勝ともなると劇場でバリバリやってるコンビが異常なくらい仕上げてきますからね。


爆笑ヒットパレード2014 ジャルジャル

 

 ネタの突飛さではもう一組。「能やん」という強烈なパワーワードを生み出した「さらば青春の光」。安定感という意味ではネタの出来にも左右されると思いますが、キングオブコントではバナナマン設楽が嫉妬する完成度のネタを披露してました。ほぼ干されてるような状況からネタの面白さだけで普通にテレビに出てるのはまさに、「そんなマンガみたいな話ある?」


さらば青春の光 漫才「マンガみたいな話」(M-1グランプリ 2016 準決勝)

 待遇を不満がって事務所抜けるわどこにも拾ってもらえず独立するわその上先輩の女寝取るわで好感度はほぼ0ですが、そこがいい。(ツッコミの)森田の顔すごい嫌い、生理的に受け付けない、だけどやっぱ笑っちゃうっていうのはおぎやはぎ矢作談。

 

 逆に上がってきたら人気ものになりそうだなあと思ってるのは「霜降り明星」。天真爛漫にボケるせいやにツッコむのはスプーンに写った小栗旬こと粗品。キャラ立ちもしてる子供ウケもいけそうでバラエティに出る準備OKな感じがします、トークは知りませんが。

 なんて言われてるのか詳しくは知りませんが、ツッコミが入るまでなにをボケてるのかわからない置きボケ的なのを多用する印象があります。一斤の食パンマン好き。


霜降り明星 漫才「アンパンマン」

 

 ボケの川原が尖りまくってる「天竺鼠」も是非みたいですね。あとには戻れないレベルに尖ってるので、どっちに転ぶか全く想像つかないですけど。人志松本プレゼンツドキュメンタルでは尖りきったセンスを遺憾なく発揮していました。

 今年でM-1出場資格が最後となる「とろサーモン」も期待してます。去年の敗者復活でも面白かったですし、久保田はもっと面白がられてほしい存在。それだけにツッコミの印象がなかなか薄いです。

 ということで予想という名の個人的な願望としては

・和牛

スーパーマラドーナ

かまいたち

・ミキ

ジャルジャル

さらば青春の光

霜降り明星

天竺鼠

とろサーモン

の9組、敗者復活で有名所が上がってくれば盛り上がりそうで満足です。

 

 もちろんほかにも有力な候補はいます。どうせ予想なんて当たりませんし面白い人が出てくればいいわけです。

 去年のファイナリストである「相席スタート」。去年は男女が前提のネタとしては完璧な出来栄え、上沼さんが高評価してました。しかし逆に言えばこの手のネタの限界点があそこなのかなとも思ったり。

「カミナリ」も去年のファイナリストです。どつき漫才が初見の印象を上回れるか。

囲碁将棋」や「見取り図」などオーソドックスな漫才師がどこまで仕上がってるのかも楽しみです。(オーソドックスかは人による)

そしてすでに人気者である有名組。「ハライチ」は毎年のようにファイナルに上がってきては仕上がりの差や緊張でダメなところしか出ずという印象、澤部は相当忙しいはずなのでなかなか練習できないのかな。上がってきたら岩井の腐った部分がよく出たようなネタも見てみたい。

南海キャンディーズ」も漫才に精力的ですね。メイプル超合金もそうですがパーソナルな部分を知った上で見るとだいぶハンデになってしまうのが大変なところ。

三四郎」も今や人気者。個人的には大好きですが、澤部と同じく小宮が忙しそうでコンビ間で息が合うかどうかだと思います。ハライチもそうだがハマったときの掛け合いは抜群に面白い、有名になりながらいまだにM-1の夢を追っていることもあり持ってるものはやはり一流。優勝できる新ネタを作れてるかですね。

 若手ではその小宮に憧れ、M-1にすべてを懸け優勝すれば引退するとも公言している「ゆにばーす」。ツッコミの川瀬名人の発言ですが、そのキャラクターがすでに目をつけられゴッドタンなどでイジられだしてるもよう。正直ネタより人物が面白い…

大自然」もバラエティで見るようになりました。サンドウィッチマンみたいな体格でスリムクラブのような間の漫才が印象的です。お笑い向上委員会でハマってましたね。

他にも「マヂカルラブリー」は去年の敗者復活で大笑いしたコンビの1つなので期待してます。

 その他、語れるほど詳しくないコンビも多数います。名前だけしか知らないとか。触れなければいけないのは冒頭でも言った「ランジャタイ」。若手芸人の中では天才と祭り上げられ教祖のような扱いを受けているコンビで、芸人をやめないでくれと周りの芸人からお金を援助されるレベル。どういうネタをしてどういう受け取られ方をするのか全くの未知数ですが「仏が沼にハマったよ」のネタを初めてみたときはゲボでそうなくらい笑いました。


ランジャタイ 漫才 東京漫才コレクション2015

 

「Aマッソ」ももしかしたら残るかもしれないですね。見た目にも華があるし、初めてみたとき女性コンビでどういうネタやるのかなと思ってらかなり尖っててびっくりした印象があります。

 

 さて、準決勝までで敗退してしまって残念なコンビもいます。準決勝に残れば敗者復活でネタは見れるわけですからね。やっぱりここまでは残ってほしかったというわけです。

 一番はやっぱり「金属バット」ですね。かなり期待してました。YouTubeでよくネタを見るのですが、ネタの発想の突飛さだけでもずば抜けてると思います。今回の残ったAマッソの完全上位互換だと思ってるくらいで。あの大舞台でどんな化学反応が起こるか、もしかしたらハネるかもと想像しただけで残念。見た目がやべーやつでネタもやべーのが非常にいいです。マナカナに見つからないといいけど。


金属バットさんのお漫才

  

コマンダンテ」も見たかったコンビですね。間と空気感がよく、力を抜いてるタイプの中では抜群です。


コマンダンテ 漫才維新2014-15 ROUND1

来年に期待ですが、ワイルドカードの可能性もあるのかな。ウエストランドへの感想はとくにありません。

 

準決勝は11/15 ここで9組が決まります。どれくらい合っているのかを楽しみに待ちたいと思います。暇があれば答え合わせ記事も書こうと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。ぼくからは以上です。