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M-1グランプリ2017感想 史上最高の漫才決戦 大満足の全組大爆笑

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公式サイトより

 

 漫才師にとって1年で1番の大舞台「M-1グランプリ」、銀シャリが2016年最終決戦、史上最高の接戦を制してから1年。今日という日を楽しみに日々を過ごしてきました。そして、今日、楽しみにしたそのまんまを存分に楽しめました。

 すいません酔っ払ってます。だけどほんとに面白かった。

 

 優勝はとろサーモン。最終決戦は7票中4票獲得、うち3票は和牛という大僅差。とろサーモンは自身のいいところを存分に発揮してくれました。(※最終決戦3組は「和牛」「とろサーモン」「ミキ」)

 

 決勝に行きながらもずっと優勝できなかった笑い飯の準決勝バージョンとも言えるのではないしょうか。決勝に出てないだけにある意味お客さんとしては新鮮な漫才になっていて、ネタのストックがたまりきってたこともあり今までのとろサーモンの漫才を凝縮できてたと思います。ぼくは正直優勝予想は全くしてなかったです、すみません。しかしこれがラストイヤー、そして結果を残し続けながらも一回も決勝に行けなかった漫才師の底力。なんの気負いも感じられませんでした。めでたい!

 そして2位和牛。M-1優勝だけを狙ってネタを仕上げてきた和牛が、最終決戦、ほんとうの意味で和牛らしいネタ。ツッコミだけで十分際立つコンビ、M-1制覇にはボケの水田の嫌みな感じをいかに無くすかと思いそれに注目し、去年に引き続き1本目を見終えたときそれをクリアしてるなと思ったら、最後のネタであそこまで嫌みなキャラをぶっこめる強さ。前記事ではハードルが上がってると書きましたが完全に杞憂でした。前年のネタをフリに使ったともいえる凝った構成をネタを2本仕込んでくるネタの豊富さ。正直和牛も優勝ですよほんと。2組優勝です。素晴らしかった。

 最終決戦に進むも0票だったミキは今持てる全部の力を出し切ったと思います。ネタの出来に差があるコンビ、その中1番出来のいいものを持ってきてくれました。来年以降優勝の可能性は十分あります。ネタをたくさん作ってください。またこの舞台で見たい。

 

 審査員はしっかり採点しました。立派なもんだと思います。素人のぼくは10組全組に満点を上げたいです。100点です。今年に入りAmazonで過去のM-1全部見返しましたが文句なく今年が1番レベルが高いと思います。

 

以下決勝1回戦の得点

1位 653点 和牛

2位 650点 ミキ

3位 645点 とろサーモン

4位 640点 スーパーマラドーナ

4位 640点 かまいたち

6位 636点 ジャルジャル

7位 628点 さや香

8位 626点 ゆにばーす

9位 618点 カミナリ

10位 607点 マヂカルラブリー

 

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公式サイトより審査詳細

 

 文句なく全員が面白かった。大喝采。全組ミスらしいミスもなくネタをやりきったことも素晴らしい。

 ビジネスホテルの1階で夜景を眺めるはらちゃんそして敗退者コメントをしっかり用意する(そしてスベる)川瀬名人も、上沼さんに酷評されても頭頂部しばきあげをやめず高評価もらいそして頭なでて終わるカミナリも、やたら漫才を続行したがる久保田も、敗者復活で格の違いを見せつけたスーパーマラドーナも、卍を怖がる山内そしてネタ後にゃんこスターをやるかまいたちも、あの舞台でしっかりスタイルを貫き通してしっかり怒られるマヂカルラブリーそして最終的に脱いで帰る野田クリスタルも、えみちゃんねる出演が決まったさや香も、亜生を自慢する昴生も、安室を歌う川西も、めっちゃ悔しがる福徳の横でボケまくる後藤も、全員輝いてました。

 

 ただひとつ今回の大会ではっきりとしたかなというのはフリースタイルはやっぱり厳しいということ。キャラ漫才やコント漫才は許されても、マヂカルラブリージャルジャルがやるようなお笑い、掛け合いの原型がないシステム漫才は採点評価において漫才としての採点が低くなるということです。笑いの量でそんなに劣っていたとは思いません。とくにジャルジャルのネタなどは完璧に近い出来栄えでした。福徳の悔しがり方からもよくわかります。あれ以上はないと言える。しかし笑いの量が同じなら、より「漫才」をやっている組に点数が入るのだなあということです。カミナリに関してもどつきじゃない部分で笑いを取れているのにどつく必要があるのかという上沼さんの指摘はある意味正論でもあるわけです。

 しかし大会が始まってから意識的にM-1で点数が取れる漫才を仕上げることが当たり前になっているので、これもまたしょうがない。ゆにばーすや和牛にはそういった努力が見えました。それだけに和牛の二人の心中は察します。簡単に「来年も期待したい」などと言えないレベルで。でも今年のネタに関してはほんとに文句なしの最高の出来でした。漫才の面白い部分、楽しい部分がたくさん詰まってて笑えたし、関心させられました。そしてそれを上回ったとろサーモン。対策云々より「らしさ」と経験での突破力見せつけられました。大満足です。松ちゃんも言ってたけどこんなにも盛り上がるなら来週もやってくれ!(流石に無理や)

 

 それではこのあとgyaoの会見やら打ち上げを見たいと思います。ぼくからは以上ですここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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